なってみてわかったe.t.c...

直腸がんの闘病回想記と気になる健康管理ネタなど

GICUの長い夜

2019.1.8

 

手術が終わりGICUの部屋に移されたのが夕方5時ごろ。

 

GICUは、心電図、血圧、呼吸などの継続的なチェック監視、床ずれ予防のための体位移動、血栓予防のための下肢マッサージ(機器による)、その他患者のナースコールへの対応など術後の総合的なケアを担当しています。

 

予定では、術後一晩GICUの病室で過ごし、問題がなければ翌日病棟に帰れることになっています。

 

 

 

術後の朦朧とした状態から次第に意識がはっきりしてくるにつれて、口元から鼻まで覆うマスクと、口や鼻から挿入されている管類がどうにも鬱陶しく感じて落ち着きませんでした。

 

 

次にのどの渇き。

 

手術が冬だったせいもあるかと思いますが、とにかく部屋が暑い(-_-;

 

点滴から水分の補給はされているので体調管理上は問題ないのでしょうが、のどが渇きでひっつくように感じました。

術後は翌日まで水分や氷を口に含むことも禁じられているので、この環境は辛かったです。

 

 

 

看護師さんが各種モニターのチェックや体位移動の補助などで、一時間おきぐらいに巡回してくれます。

 

「何か辛いことはないですか?」

 

と訊いてくれるのですが、管類が邪魔であまりしゃべれないので、

 

「喉がかわいた…」

 

とか

 

「口が渇く…」

 

と伝えますが、

 

「明日になれば氷で口を潤すことができるから、しばらく我慢してくださいね。」

 

と予想通り。

 

でも不思議とこの短い会話で少し渇きが癒される…。

 

…何回も弱音を吐いていたってことです💦

 

 

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床ずれ防止の体位変換は、ベッドが一定時間ごとに自動的に傾斜することで補助になるようです。

 

が、これもなかなかうまくいきません(-_-;

 

下肢には血栓予防のマッサージ器具(?)が巻かれていて、片腕は点滴。鼻や口には何本かの管やチューブが装着された制作過程のアンドロイド状態。おまけに手術直後ということで、体を動かすことが不安だったり…。

 

そんなこんなで、傾斜するベッドの動きに対して態勢が変わりにくく、逆に傾斜することが辛い。

おまけに、うつらうつら眠りに誘われそうでも、目覚めることになります💦

 

 

そこで、ナースコールすることに。

 

看護師さんの補助で体位を変えて、ほっと一息。

 

 

けれど寝返りというのは、通常楽なように体を動かしておこなっているものなので、一定時間ごとに順番に寝ている姿勢を変えるということは、また新たな苦痛になってしまいました。

 

仰向けに寝ていて、右下に寝返りを打ったけれど、すぐにまたやっぱり左下の姿勢に変える…

 

なんてこと、よくありますよね。

 

それでいい塩梅に落ち着いて眠りに堕ちる…わけです。

 

 

最も目的が寝返り=体位変換ではないので、我慢が必要なのはわかりますが。

 

その夜一定時間(おそらく1時間ごと)こどに、こんな葛藤がありました。

 

 

 

そこにもってきて、まったく眠れません。

 

手術前日の昨夜、しっかり熟睡してしまったのが裏目にでたのかもしれません。

 

今朝はしっかり眠れて、体力も回復して手術に臨める!

 

と家族にアピールしていたのですがw…

 

 

まったく眠気が訪れてくれません。

 

正面の壁に掛かった時計しか眺めるものがなく、おまけに遅々として針は進んでくれない。

 

暑い…

 

口が渇く…

 

喉が渇いた…

 

口の管が気になる…

 

この姿勢は辛い…etc

 

 看護師さんの話だと、午前8時過ぎごろには担当医が診察に来て、口に入った管と、マスクは外してくれる予定とのこと。

 

もうたっぷり一晩過ごしたような時間感覚。

 

しかし時計は深夜0時を過ぎたあたり。

 

 

 

 

ここまでは、GICUに入ってから一瞬も眠っていません。

 

が…

 

午前1時前から午前3時過ぎまで眠れたようです(^_-)-☆

 

 

やがて首を長~くして待ち焦がれた午前8時過ぎ。

 

病室担当のS医師の診察後、口から胃に入っていた管と、酸素マスクが外れました。

 

酸素は鼻にチューブタイプのものと交換。

 

これだけでも、かなりQOLが改善されました。

 

 

そしてこの後病棟へ戻る許可が下り、昼頃には氷を口に含む許可も出ました。

 

なんと、もう午後には看護師さん付き添いのもと、病棟の廊下を歩くリハビリが開始です。

 

 

こうして術後の長~いGICUの一夜が明けました。

 

 

 

「止まない雨はない!」

 

この病気の治療に入ってから何度か心の中で呟いた言葉。

 

この夜も…助けられました。