なってみてわかったe.t.c...

直腸がんの闘病回想記と気になる健康管理ネタなど

人生初 大腸内視鏡検査

2018.8.14

 

 

病院まで1時間半の道中、心配していた腹の調子は落ち着いていて無事到着。

 

内視鏡科の受付へ。

 

驚いたことに待合は超満員で座る場所がないほどの混雑。

 

その影響で受付も整理券受け取って順番を待たなければならない。

 

 

後で分かったのですが、内視鏡科は大腸内視鏡だけではなく、胃、小腸、肺など多くのカテゴリーがあるため検査を受ける人も多いはずです。

そして、大抵の方たちに家族などの同伴者がいるので、待合が混雑していたのです。

 

 

受付で氏名、生年月日を告げ、署名した検査同意書を提出。

 

数分後、看護師さんに問診に呼ばれ、検温、現在の体調、下剤服用後の最終的な便の状態、今日は何も食べていないことの確認などがありました。

検査は終了後1時間ほど安静室での休養がひつようなことから、終了までおよそ2時間の予定。

 

いよいよその時

妻にティールームでお茶するなり、ロビーのソファーでくつろぐなり、楽なようにして待っていてくれるように頼んで、検査着に着替えるため、ロッカールームへ。

 

着てきた洋服、下着、靴下などすべて脱いでロッカーに入れ、しっかりした紙製の検査着に着替えます。アクセサリー、指輪、入れ歯など全ての装身具も外してロッカーに仕舞います。

検査着は上下に分かれていて、七分丈のズボンのお尻部分は検査のための穴が開いています。静寂に包まれた検査室前のロッカールーム、緊張がピーク状態に。

 

着替えを終え指示されたドアを開けると、予想以上の数の検査室がならぶ真っ直ぐな廊下に出ます。壁際に設置された椅子で待つこと数分。すぐ近くの検査室のドアが開き、名前を呼ばれました。

 

広さ10畳ほど(?)の検査室で待っていたのは担当のI医師ではなく、若い男性の技師さん。

自己紹介を受けたのですが、緊張のあまり上の空で、お名前は憶えていません(^^;

 

中央のベッドに仰向けで横たわり、血圧測定などがあったような気がしますが、このあたりの記憶も定かではありません。

腕に腸の動きを止める鎮痙剤と鎮痛剤の注射があり、しばらくして人生初、全大腸内視鏡検査が始まりはした。

 

大きく呼吸して体の力を抜くよういわれ、壁に掛けた時計を見ると1445分。予定での検査所要時間は30分程度とのことだったので、1515分までの我慢…と言い聞かせ始まった検査でしたが、最初のうちは苦痛もなくちょっと安心。

 

横に付き添ってくれている看護師さんから、モニターを見るかと聞かれ、また緊張が増します。結局モニターは遠慮して、壁の時計を眺めていることにしました。

 

観察のためか、カメラ移動のためにか、時折空気を入れるのですが、その時はかなり内部に圧力を感じて苦しかったです。腸の湾曲に沿ってカメラをカーブさせるたびに体の向きを左横向き、右横向き、仰向き…と変えなければなりません。

 

そうこうすること約20数分。「今一番奥を見せてもらってますからね。」との技師さんの言葉にあと少しの我慢だと思った時でした。

 

内視鏡的ポリープ摘除術に変更

「はい、では入り口のあたりから、もう一度見たいので担当の先生を呼んできますね。」

と技師さん。

「ぇ-----!」思わず心の中で叫びました。だってもう時刻は1510分を過ぎていたから。

 

担当のI医師は、ボクの前の検査の人の内視鏡手術が長引いてしまって、やっと終わったとのこと。

やがてがやがや数人の医師たちが検査室にはいってきて、技師の撮影した画像を診ていましたが、

がんは肛門からすぐのところにあって、大きいので手術しないとならないが、ポリープが数個あり、これらをこれから内視鏡で切除したほうが良いと思う…と告げられました。

 

このまま切除するか、後日改めて行うか。

決断を迫られます。

 

正直、すぐにでも逃げ出したい気持ち。

 

けれど日にちを改めても、近いうちにまたエニマクリン~マルコロール~大腸内視鏡へというプロセスに耐えなくてはなりません。

 

となると必然的に「了解しました」になりますよね(-_-;

 

 

誰でも研修して覚えていくんだろうが…

どうやら担当してくれた技師さん、まだ経験が浅いらしく、写真の撮り方が悪いなどI医師たちからのクレームに謝っている始末。まだ生検用の検体も採取していなかったとか。

患者としては、ゆゆしき事態ですよ(-"-)

 

時間が長くなったため、鎮痙剤と鎮痛剤を再度注射して、医師4名が立ち会うなか生検採取に。

 

「そこ!写真とって…。」

「違う、もっと手前!。」

 

大丈夫かぁ?…

別の緊張が高まります(^^;

 

一番ビビったのが、

「ダメ!もっとゆっくり、やさしくっ! 腸が裂けるよ!

っていうのを聞いた時。

おもわず漏れたため息に、ベッド脇の看護師さんが「大丈夫?気持ち悪くない?」と優しい声かけをくれたので、なんとか平静をキープ。

 

その後約40分ほどかかってポリープを5個切除し、いずれも生検へ。

 

終了したのは16時を回っていました。

 

休憩室で1時間安静にした後、ふらつく足取りで帰宅の途へ。

 

 

人生初なんだよね、ボク…。試練キツすぎ~っ!…

 

 

 

マグコロールPという試練

2018.8.14

 

 今日は朝食、昼食抜き

検査予定時刻は午後3時。

 

病院まで渋滞がなければ1時間半ほどの距離。

 

そこから看護師さんが逆算した検査用下剤の飲み始める時刻が10時半。

 

 

朝起きて空腹度合いが気になるところですが、腹が順応したのかさほど強い空腹感はありませんでした。

水を飲みつつ、10時半を待ちます。

 

 

 

下剤はマグコロールPといい、画像のように粉末の酸化マグネシウムが入った簡易水筒のようなパックになっています。

ここに水を1.800ml加え、粉末をよく溶かして服用します。

 

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マグコロール

 

 マグコロール・マラソンのスタート

1.800ml全部を約1時間から1時間半(状況によっては2時間まではOKとのこと)かけて200mlづつ服用するようにとの指示がありました。

ということは10分間隔で200mlを飲み干し続ければよい計算になります。

 

味はスポーツドリンクのようで、少量ならば飲むのに苦労はいらないと思います。

 

しかし量は1.800ml

 

 

最初の2杯までは定刻でクリア。

 

ここからキツくなります。

 

 

そして1時間ほどすると強烈な下痢をもよおし始め、時計を気にしつつトイレへ、そしてまた服用。しかし次第に思うように飲み下すことが難しくなっていきます。

あまり焦って飲んだりすると吐いてしまうことがあるので、無理はしなしようにと注意書きがありますが、無理せず飲み干すのは到底無理。

 

2度ほど危ないタイミングをこらえて、なんとか1時間40分ほどで完飲。

 

 

その後も数度トイレへ。

都合15回ほど(;_:)

 

検査説明に添付されている“便の状態”画像の5段階目、混じりけのないほぼ無色の状態を確認。

 

 

辛かった。

 

 

しかしまだ本日のメイン・イベントの前段階に過ぎません。

 

 

先行きに不安が増幅。

 

 

務めて妻には明るく平静を装おうとするのですが、

 

ふとした拍子に

 

「大丈夫?」

 

と顔を覗き込まれる始末。

 

 

人間が出来ていません。

 

 

平時は全く忘れていることの多い祖先や神、仏。

 

ここ数日で何度その存在を意識したことか…。

 

 

 

13時半、妻と共に病院に向け出発。

 

 

大腸検査食

2018.8.13

 

 エニマクリンというパック食

大腸内視鏡検査前日。

 

ここ3日ほど食事は食物繊維の多い食材は避け、病院から配られた検査に関する注意書きにある消化の良いものリストに忠実に守ったレシピが続きました。

 

いよいよ今日は検査前日にと指定のあった、パック入りレトルト検査食の日。

前回病院の売店で帰宅前に購入してありました。

今日は水分以外、これしか食べられません。

水分もコーヒーや紅茶、そしてアルコール類はNG

 

晩酌できないのが悲しい…。

 

 

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大腸内視鏡検査用食事 エニマクリン


 

 セット内容は…

内容は3食分に小分けされた調理済みのレトルトパックと、間食用のパックが1包。

 

朝食 鮭入りがゆ、すまし汁

 

昼食 豆腐ハンバーグ、白がゆ、具なしみそ汁

 

間食 ビスコ1パック、ピーチ味とマスコット味のエネ飲というマズい水溶きジュース

 

夕食 なんとコーンスープのみ

 

 

食事とは名ばかりのまったく味気ない少量の食べ物で、募る虚しさと空腹との戦いでした。

 

食べられない…

 

となると食べたくなるのは、

 

性?

 

それとも意地汚い隠れた性分の現れ?

 

恐ろしいことです…。

 

そんなボクを気の毒に思ったのでしょう。

申し訳ないことに妻の食事も残飯整理の軽いもの。

ただし晩酌の焼酎緑茶割はいつも通り。

 

 

食後就寝前に下剤の錠剤を服用して終了。

 

 

 

さて、いよいよ明日は人生初の大腸内視鏡検査の日。

 

緊張と不安と空腹で、浅い睡眠の一夜を過ごすことになりました。

 

 

初 ♪ 演奏してみました

 


そろそろ秋なの?

今朝の天気予報によると、今週末から秋雨前線が本州にかかるとか。

猛暑の峠は越えた(?)のかなぁ?

だとすると、単純に嬉しいのですが…




もうしばらくすると、秋… ですね。

空気の湿度もグッと減って、風もさわやかに。



ということは…



出かけたくなります!(^^)!



去年から体調を崩してしまって、

今年はまだ恒例の白馬村旅行が出来ていません(;_;)



ウズウズ・・・・・


「遠くへ行きたい」を吹いてみました
そんな旅に行きたい願望から、

遠くへ行きたいという曲をアレンジして、

お初の演奏もしてみました(^^;

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体調を崩している1年ほどの間、

オカリナは妻の分野(?)なのですが、

ボクも体調の良いときにチョコチョコ練習していました。

でもまだまだ未熟です(^^;


けれど…楽しいんです☆☆☆


もしよろしければ聴いてみてください(^^♪

 

 

 

がんセンターへ

2018.8.6

 

紹介状を手にがんセンターへ 

午前9時、かかりつけ医の指示に従いがんセンターの受付に紹介状を提示。

 

電子カルテ、患者カードなどの作成を待つ間、はじめての患者用のオリエンテーションを受ける。

内容は、外来診察時の受付から会計までの一連の流れをまとめた、15分程度のビデオ鑑賞でした。

 

病院は新しくはないのですが、僕の概念にある“いわゆる病院”とは違って、天井が高く開放的なロビーや待合など、病気の辛さを幾分かでも和らげようとする心遣いが感じられるような造りになっていて、落ち着きがあり、複合施設の建物にいるような錯覚を覚えました。

 

 オリエンテーションが終了すると、貸与された手元のタブレットに問診の知らせが。

 

待合に向かうと、すでに迎えに来ていた問診担当の看護師さんに連れられて、問診室に。

現在の体調や発病から現在までの状況、過去の病歴、家族の病歴などかなり詳しく質問を受ける。

 

問診が終わると内視鏡科の受付に回るよう促さる。

いよいよ診察が始まるという緊張感の高まりからか、幾分浮ついた足取りで受付に向かいました。

 

大腸内視鏡検査ですと

 待つこと数分。タブレットが鳴り診察室へ入室。

 迎えてくれたのは若くて綺麗な女医のI医師。

昨日、今日と病気と近未来への不安に支配されていて、どんな医師が担当医になるのかなんて考えもしなかったのですが、意表をつかれた感がありました。

 

I医師から再び発病時の状況、現在の体調などの質問があり、病気を特定するための今後の検査のおおまかな流れの説明を受け、1週間後に大腸内視鏡検査の日程が決まりました。

 

 再び、緊張…。

 

 人生初…内視鏡検査。

 

 お恥ずかしい話ですが生来えらく小心者で、痛いことや怖いこと、動きの読めない虫の類がからきしダメなのです。

 出来ることなら…と何度か避けてきた分野ですが、今度ばかりは逃げられそうにありません。

まあもっとも、2年前の健診で指摘された「便潜血検査陽性」時に、意を決して通知通りに内視鏡検査を受けていれば、万一大腸がんだったとしても今よりは確実に早期だったはず。

 

流石に自覚症状のある現時点では受けるしかないのですが…。

 

想像するほど、そしてネット上に散乱する体験コメントなどを目にするほど、気分は滅入ってしまいます。

 

 

それにしても、いきなり内視鏡検査なのには驚きました。

その前にCTだとかMRIだとかの画像診断で疑わしきモノが見つかってからのことだろう…と勝手に先読みしていた「読み」が外れたことが、動揺を増したようにも思います。

 

 次の検査日までの間に、また大量の出血が起こった時の対処などを聞き、薬局で検査前日と当日に服用する下剤を受け取り、看護師さんから検査の詳しい説明を受けて帰宅。

 

 

この日は同行を申し出てくれた妻を残して一人で病院に来たのですが、検査の説明を受けるにも、医師の説明を受けるにも、妻が一緒に聞いていてくれたほうが安心なことに気づき、次回からは同行を頼むことを決意。

 

とりあえず、気持ちを落ち着かせるためにも(?)、もしも人生残り少ない時間だった場合のためにも…と、帰宅後妻と晩酌。

 

やっとほっと人心地つきました。

 

発端

2018.8.5

 

 

出血

作業中、内もものあたりに汗が流れるような感覚を覚え、ズボンに触れると湿った手触りが…。

 

朝からの猛暑のなか草刈りをしていたので、汗が流れるのは普通のことなのですが

妙に不安な気分に駆られてすぐにトイレへ。

 

トイレでズボンを下したときでした。

 

タラタラと脚を伝う赤い筋。

 

便器に腰を下ろしたのと同時に、激しい水状の下痢の感覚が10秒ほど続き、便器は血溜まりになっていました。

 

 

 

それがこの病気の発端でした。

 

 

今年の健診結果は…?

実は勤務先で毎年生活習慣病健診を受けていて、前年まで2年連続して便潜血反応陽性で「要精密検査」の通知が届いていました。

 

ただ自覚症状はまったく何もなく、検査項目が未知の大腸内視鏡検査という敷居の高さもあって、自己判断で様子見を決め込んでいました。

 

が、

 

2018年春の健診では便潜血反応陽性の指摘はなく、「要再検査」項目として記載があったのは、血圧のみ。

 

 

実はやっぱりなんともなかってんだ…(^^

 

 

安心しきっていたのに…(;_:)

 

 

心の中に沸き上がり溢れんばかりに増殖し続ける単語…

 

「がん」

 

「大腸がん」

 

 

 

気持ちを落ち着かせるとか、そんなこともう無理。

 

近所の行きつけの内科で午後診察を受けることに決め、即刻「体調不良」を理由に帰宅。

 

 

 初診

午後、かかりつけの内科医に経過を説明。

 

 

可能性は低いとは思うが「痔」の場合もあるのでということで、触診。

 

出血が続いており、おそらく「大腸がん」であろうとの診断。

 

早いほうが良いということで、がんセンターへの紹介状と、初診の予約を取り付けてもらう。幸い翌日の朝一番で予約をとることが出来ました。

 

 

 

緊張と落胆、その他多くの感情が複雑にからみあって噴出してきて、整理がつかない。

 

 

仕方がないのでまた確定診断ではないと無理やり気分を上げて、翌日の診察に臨むことにしました。

 

 

 

はじめに

こんにちは。

静岡県伊東市に住む63歳のオヤジです。

 

2018年に下部直腸がん(ステージ3C)が判明、2019年1月にロボット支援による腹腔鏡手術を受け一時ストーマを造設しました。

現在術後抗がん剤治療期間で、今年の秋に閉鎖手術の予定になっています。

 

術前にがんの縮小を狙った放射線治療を受けているため、

ストーマ閉鎖後の排便障害が今の気がかりです。

趣味は妻との旅行とオカリナ演奏。

いま一番のリフレッシュです。


同じ病気になられた方に少しでも私の経験が情報面でお役に立てば…

と思い、このブログを書くことにしました。

 

 



 

直腸がんの闘病記とオカリナのことなども少し♪

よろしくお願いいたします(^^