なってみてわかったe.t.c...

直腸がんの闘病回想記と気になる健康管理ネタなど

がんセンターへ

2018.8.6

 

紹介状を手にがんセンターへ 

午前9時、かかりつけ医の指示に従いがんセンターの受付に紹介状を提示。

 

電子カルテ、患者カードなどの作成を待つ間、はじめての患者用のオリエンテーションを受ける。

内容は、外来診察時の受付から会計までの一連の流れをまとめた、15分程度のビデオ鑑賞でした。

 

病院は新しくはないのですが、僕の概念にある“いわゆる病院”とは違って、天井が高く開放的なロビーや待合など、病気の辛さを幾分かでも和らげようとする心遣いが感じられるような造りになっていて、落ち着きがあり、複合施設の建物にいるような錯覚を覚えました。

 

 オリエンテーションが終了すると、貸与された手元のタブレットに問診の知らせが。

 

待合に向かうと、すでに迎えに来ていた問診担当の看護師さんに連れられて、問診室に。

現在の体調や発病から現在までの状況、過去の病歴、家族の病歴などかなり詳しく質問を受ける。

 

問診が終わると内視鏡科の受付に回るよう促さる。

いよいよ診察が始まるという緊張感の高まりからか、幾分浮ついた足取りで受付に向かいました。

 

大腸内視鏡検査ですと

 待つこと数分。タブレットが鳴り診察室へ入室。

 迎えてくれたのは若くて綺麗な女医のI医師。

昨日、今日と病気と近未来への不安に支配されていて、どんな医師が担当医になるのかなんて考えもしなかったのですが、意表をつかれた感がありました。

 

I医師から再び発病時の状況、現在の体調などの質問があり、病気を特定するための今後の検査のおおまかな流れの説明を受け、1週間後に大腸内視鏡検査の日程が決まりました。

 

 再び、緊張…。

 

 人生初…内視鏡検査。

 

 お恥ずかしい話ですが生来えらく小心者で、痛いことや怖いこと、動きの読めない虫の類がからきしダメなのです。

 出来ることなら…と何度か避けてきた分野ですが、今度ばかりは逃げられそうにありません。

まあもっとも、2年前の健診で指摘された「便潜血検査陽性」時に、意を決して通知通りに内視鏡検査を受けていれば、万一大腸がんだったとしても今よりは確実に早期だったはず。

 

流石に自覚症状のある現時点では受けるしかないのですが…。

 

想像するほど、そしてネット上に散乱する体験コメントなどを目にするほど、気分は滅入ってしまいます。

 

 

それにしても、いきなり内視鏡検査なのには驚きました。

その前にCTだとかMRIだとかの画像診断で疑わしきモノが見つかってからのことだろう…と勝手に先読みしていた「読み」が外れたことが、動揺を増したようにも思います。

 

 次の検査日までの間に、また大量の出血が起こった時の対処などを聞き、薬局で検査前日と当日に服用する下剤を受け取り、看護師さんから検査の詳しい説明を受けて帰宅。

 

 

この日は同行を申し出てくれた妻を残して一人で病院に来たのですが、検査の説明を受けるにも、医師の説明を受けるにも、妻が一緒に聞いていてくれたほうが安心なことに気づき、次回からは同行を頼むことを決意。

 

とりあえず、気持ちを落ち着かせるためにも(?)、もしも人生残り少ない時間だった場合のためにも…と、帰宅後妻と晩酌。

 

やっとほっと人心地つきました。