一年前のこと…
時の経つのは早いもので、もう年の瀬。
最近、去年の今頃は
ああだった…
こうだった…
あんなことを考えていた…
こんなことを思っていた…
と、いろいろなタイミングで思い返すことがよくあります。
去年の年末は、年明け早々の1月8日に直腸がんの手術を控えていたこともあって、気持ちが不安定に揺れていたことを思い出します。
担当医を含め、医療スタッフには全幅の信頼を置いていました。
けれど、
「万全の準備をして臨みます。最善を尽しますが、手術に絶対はありません…」
と、正直に話してくださった担当のS医師。
その言葉が意味するものは、確率的には一桁台、あるいはそれ以下の確率で起こり得る様々な合併症などの存在です。
詳細に記された手術に関する説明書には、細かに具体的な数字が記載されていました。
ボクは籤運が良い方ではありません。
当たりくじの経験は子供の頃、商店街の大売り出しの際、商店街が催したと思われる福引で、醤油を1升当てたこと…。
競馬のビギナーズラックで、50倍の馬券を100円買ったことぐらい(笑)
けれど楽天的…。
普通ならボクの性格からして、担当医の説明にあるような極低い確率のことは、他人事以下。建前かも知れないけれど、ありえないことと解釈するのが普通。
なのですが年末のこの時期、その一桁以下の極低い確率の数字が、ひたひたと現実味をもって呪縛するように支配し始めたのです。
その結果、クリスマス以降、
もしかしたら、一緒に過ごす最後の・・・・
という接頭語(?)が頭の中で付きまといました。
すべてが愛おしく…
妻には申し訳なく…
子供達には、幸せを願いつつ…
すべてに感謝とともに過ごした時を、忘れることはないと思います。
また翌年、こうして新年を迎える支度をしている絵を描く余裕はありませんでした。
まったくの怖がりな小心者なので💦
幸い信頼する医師たち医療スタッフのご尽力のおかげで、2020年の正月を迎えるべく、お節の準備ができること…。
本当に有難く、この時間を満喫させていただこうと思います。
あたりまえって、世の中にないことなんだ…。
来年65歳になります。
やっと、そんなことに気づかされたことを思い出しました。
皆様、よいお年をお迎えください。
そしてくる年、少しでも笑顔に彩られる時間が多くありますように。