なってみてわかったe.t.c...

直腸がんの闘病回想記と気になる健康管理ネタなど

手術日のこと

2019.1.8

 

昨日の夕食は欠食だったのに、特別空腹感を感じることもなく朝を迎えました。

 

早朝、千葉に住む息子二人が来てくれて、特別に祈念してあるからと手渡されたのはなんとお護り。

 

やがて妻も到着。

 

手術室に向かう予定時刻の午前9時まで、看護師さんが気をつかって用意してくれた和室で懇談。

 

 

実は昨日の夕方看護師長さんが来て、病院で受け入れている看護学校の学生に、手術の見学や入院中の検温や血圧測定、聴診器での胸の診察、看護補助などの協力を得られないかと聞かれました。

 

大勢ですか?

 

と尋ねると一人を担当させていただければありがたいです…

 

と言われたのですが…

 

もしかするともう人の役に立てることはなくなるかも知れない…

 

そんな思いがよぎり、受け入れに同意していました。

 

 

やがて予定時刻になり、看護師さんの案内で、看護学生の実習生、妻と息子2人で歩いて3階の手術室に向かいました。

 

妻にも、息子たちにも、話したいことは無限にありそうなのに、ほぼ無言💦

 

話すことが思い浮かばないままエレベーターの扉が開くと、すぐ前には手術室の入り口が…。

 

 

家族とはここでしばしの別れ。

 

「お昼は上のレストランでゆっくり食べてね。ありがとう。」

 

「わかった。こっちは大丈夫だから頑張ってね!待ってるね。」

 

そんな程度のやりとりだったと記憶しています。

 

 

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手術室の入り口の先には大勢の手術室担当看護師さんのいる大きな部屋があって、その横にずっと手術室が並んでいました。ボクの部屋はたぶん一番奥の方。

 

手術室はよそうしていたより小さく、中央にかなり細身の手術台、そしてコンピュータモニターが多数、手術支援ロボットの操作台らしきもの…

 

 

多くの機材が雑多な印象。

 

 

入ったところで、担当医師達とあいさつして氏名、生年月日、病名を確認されました。

 

 

 

痩せたボクでも窮屈なほど幅の狭い手術台に横たわると、手に持った御守りに気づいた看護師さんが枕の脇に御守りを置いてくれました。

 

 

その後は体の固定、点滴や、血圧などの測定…諸々が一気に始まります。

 

横たわってほんの1~2分程度に感じましたが、

 

 

 

「それでは麻酔を注射しますからね。眠たくなって、目が覚めたら終わってますからねぇ~。ねむたくなったら、目を閉じて…。」

 

 

 

後は何も分かりません(-_-;

 

 

 

 

「〇〇さん、わかりますかぁ~。」

 

麻酔をした直後に何か話しかけられた…

 

そう感じました。

 

「無事終わりましたよ。これからICUに移動しますからね。そこでご家族と会えますよ。」

 

 

えっ!

 

 

終わったんだ!

 

 

まだ意識は朦朧とした状態で、声は出せません。

 

 

後でわかったのですが、口や鼻から管がいくつか挿入されているため、喋るのには不向き。

 

痛みは全くなし。

 

 

ICUのベッドに移されて、担当医から手術は成功、がんはすべて摘出出来たとしらされほっと一息。

 

でもまだ意識は虚ろ。

 

やがて妻と息子たちが入室。

 

みんなの表情に安堵感を確認して、またほっと一息。

 

 

担当のS医師からわかりやすく手術経過の説明を受けたとのこと。

 

声が出にくいので、ボクの顔をみて笑いかける家族に頷くことしかできませんでした。

 

 

家族が帰り、ベッドの正面の壁に掛けられた時計を見ると午後5時30分。

 

手術は約8時間の予定だったのですが、6時間で終了。

 

順調でなによりでした。

 

 

この後、長~いICUの一夜が始まります。

 

ホント長かった💦