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直腸がんの闘病回想記と気になる健康管理ネタなど

術前化学放射線療法へ向けて 1

2018.9.27

カペシタビン併用化学放射線療法

大腸外科H医師から引き継ぎで消化器内科M医師から化学放射線療法の具体的な説明を受けることに。

 

提案された治療方針は、カペシタビン放射線療法というもので、約2か月間28回、月曜日から金曜日まで毎日放射線治療と朝夕食後ゼローダという抗がん剤を服用するというもの。

土曜日と日曜日には治療、服用ともなく体を休ませます。

月曜日に採血後消化器内科で副作用等の状態を診察した上で、治療継続の可否を判断するというものでした。

 

起こりうる副作用と対策

症状として現れる可能性のあるものは、

吐き気、食欲低下、怠さ、味覚異常、口内炎、胃炎、下痢と腹痛、皮疹、手足皮膚症候群、皮膚のシミ

 

血液検査でわかるものとして、

白血球減少、血小板減少、貧血

 

 

副作用の出現の程度は患者ごとにさまざまで、それに対して感じる辛さも一様ではないが、いろいろな副作用を軽減する対策も進んでいて、万全のフォロー体制で治療に当たるので、前向きに頑張っていきましょうと励まされました。

 

予防策としてすぐにでも始める必要があるのが、手足皮膚症候群に対する処置。

手足皮膚症候群というのは、手や足がヒリヒリ痛んだり、赤く腫れたりして指紋がなくなったり、皮膚にひびや水疱が生じて痛みが出る。また、皮膚が黒ずんで爪が変色したり変形するなどといった症状があるというものです。

 

対策として、皮膚を清潔に保ち、手足にクリームを塗布し、柔らかい手袋、靴下で保護しつつ乾燥を防ぐというもので、ケラチナミンというクリームが処方されました。

 

次に口内炎(口腔粘膜炎)を予防する措置として、歯科診療を提案されました。虫歯、歯石など口腔内を清潔に保つチェックのためです。

 

 

その他の副作用に対しては、その都度迅速に対応して辛さを軽減していく。そのために、治療中は毎日体調を記録するように言われて、項目にチェックを入れる形式の副作用メモの配布を受けました。

 

かなり長時間、多角的にわかりやすく詳しい説明を受けたので、ただネガティブなイメージしかなかった抗がん剤治療というものに、少し勇気と、自分にも完遂できるのではないか…という希望を抱きつつ診察室を後にし、引き続き放射線科へ向かいました。