西伊豆ドライブの旅
2018.10.2
昨日から千葉から息子たちが見舞いに訪ねてくれました(^^♪
夜遅くまで、思い出話など積もる話に花が咲き…
明けて今朝は朝から素晴らしい秋晴れに。
空に誘われ、皆で西伊豆にランチがてらのドライブに出かけました。
近頃スマホやパソコンなど、眼を酷使する習慣がついてしまい
必然的に焦点も近距離にばかり…(^^;
遥か水平線に浮かぶのは、多分静岡市あたりかな?
普段絞ってばかりの眼のピントを全開に。
眼の周辺の筋肉がほぐれていくのが感じられます(^^♪
気っ持ちい~い☆☆☆
心なしか老眼も少し改善されたような…(笑
術前化学放射線療法へ向けて 2
消化器内科に続いて放射線治療に関する説明を受けるため、放射線科の受付へ。
放射線科の担当はO医師。
改めて月曜日から金曜日まで毎日放射線治療を行う、全28回(約2か月)のスケジュールであること。
2週間後の10月9日より治療を始めたいとのこと。
そのために本日治療に関する説明の後、CT撮影によって放射線を照射する部位決めを行いたいとのこと。
など流れの話の後、具体的な治療方針の説明がありました。
放射線治療内容
治療する放射線の種類 : X線
放射線治療の方法 : 身体の外から放射線を当てる体外照射
治療部位 : 骨盤
スケジュール : 1日1回 週5日 計28回
治療期間 : 6週間
線量 1回1.8Gy(グレイ) 総線量 50.4Gy
治療中に起こりうる副作用
全身倦怠感、食欲低下、吐き気、嘔吐、白血球減少、貧血、急性膀胱炎、下痢、肛門痛、皮膚炎、皮膚色素沈着、下肢浮腫
これらの副作用は治療が終われば次第に回復するものがほとんどですが、治療後数か月から数年して現れる副作用もあり、場合によっては重篤化するものもあるらしいです。
ただ、今回の治療内容においては、放射線の線量もそれほど強くはないので、まず心配ないでしょうとのことでした。
治療説明書には詳細に副作用に関して説明があります。
多岐に渡っていて場合によっては死に至るとの記述もあったりするので、読んでいると不安に駆られてしまいます。
が、今のO医師の説明で少し安心しました。
照射位置のマーキング
治療の位置と範囲を決めるためのシミュレーションとして、CT撮影を行いました。
膀胱状態の調整のため、毎回治療30分前にトイレで排尿を済ませるよう指示があり、治療部位の印として下腹部の皮膚にマジックペンのような物で×印のマーキング。
入浴の際、強くこすらないよう指示あり。
予想していた以上にマーキングが大きく、お腹に書かれた緑色の×印を目にしたときは、ちょいショックで、いよいよ大変な治療に入るんだという緊張感が高まりました(-_-;。
出現確率の高い副作用・肛門痛
その後看護師さんから治療の受け方の段取り的な説明と、肛門痛に関するアドバイスがありました。
骨盤部に放射線治療を行うと、次第に粘膜にダメージが蓄積し肛門痛が起こるそうです。
排便に支障をきたしたり、歩行にも支障が出ることが多いとか。
トイレではペーパーでこすらず、ウォシュレットで洗い流して、ペーパーでそっと水分を吸い取るようにすると良いらしいのです。
ここで問題が…。
我が家はウォシュレットではないのです(-_-;。
看護師さんにそう告げると、ドラッグストアで売っているおしり拭きのウェットペーパーを使うとよいとのこと。
ウーン…
この際ウォシュレット便座に交換を考えてみるかな…?
治療期間中のアルコール類はNGです!
私、あと数日で約2か月間の断酒に入ります(:_;)
その他、治療開始から2週間ほどで下痢、頻尿が起こりやすいらしいです。
水分を意識的に多めにとることと、控えたほうがよい食材などの説明を受けて帰宅。
あと肛門痛には、ガニ股歩きがカギだそうです。
術前化学放射線療法へ向けて 1
2018.9.27
カペシタビン併用化学放射線療法
大腸外科H医師から引き継ぎで消化器内科M医師から化学放射線療法の具体的な説明を受けることに。
提案された治療方針は、カペシタビン放射線療法というもので、約2か月間28回、月曜日から金曜日まで毎日放射線治療と朝夕食後ゼローダという抗がん剤を服用するというもの。
土曜日と日曜日には治療、服用ともなく体を休ませます。
月曜日に採血後消化器内科で副作用等の状態を診察した上で、治療継続の可否を判断するというものでした。
起こりうる副作用と対策
症状として現れる可能性のあるものは、
吐き気、食欲低下、怠さ、味覚異常、口内炎、胃炎、下痢と腹痛、皮疹、手足皮膚症候群、皮膚のシミ
血液検査でわかるものとして、
白血球減少、血小板減少、貧血
副作用の出現の程度は患者ごとにさまざまで、それに対して感じる辛さも一様ではないが、いろいろな副作用を軽減する対策も進んでいて、万全のフォロー体制で治療に当たるので、前向きに頑張っていきましょうと励まされました。
予防策としてすぐにでも始める必要があるのが、手足皮膚症候群に対する処置。
手足皮膚症候群というのは、手や足がヒリヒリ痛んだり、赤く腫れたりして指紋がなくなったり、皮膚にひびや水疱が生じて痛みが出る。また、皮膚が黒ずんで爪が変色したり変形するなどといった症状があるというものです。
対策として、皮膚を清潔に保ち、手足にクリームを塗布し、柔らかい手袋、靴下で保護しつつ乾燥を防ぐというもので、ケラチナミンというクリームが処方されました。
次に口内炎(口腔粘膜炎)を予防する措置として、歯科診療を提案されました。虫歯、歯石など口腔内を清潔に保つチェックのためです。
その他の副作用に対しては、その都度迅速に対応して辛さを軽減していく。そのために、治療中は毎日体調を記録するように言われて、項目にチェックを入れる形式の副作用メモの配布を受けました。
かなり長時間、多角的にわかりやすく詳しい説明を受けたので、ただネガティブなイメージしかなかった抗がん剤治療というものに、少し勇気と、自分にも完遂できるのではないか…という希望を抱きつつ診察室を後にし、引き続き放射線科へ向かいました。
治療方針の決定
2018.9.27
ステージ3C
大腸外科H医師と一連の検査結果を踏まえて、今後の治療方針を決める診察日。
病気の進行度など緊張する中あえて、
とりあえず説明を聞かないことには…
的な気軽さ(?)を装って妻と病院へ向かいました。
結果、
病名 下部直腸がん
ステージ 3Cの進行がん
膀胱、前立腺に浸潤、リンパ節への転移が認められました。
現在の状態で手術することも不可能ではないが、浸潤の程度から術後の排尿障害などQOLが著しく低下する可能性があること。
ロボット支援下による腹腔鏡手術を予定しているが、また周辺臓器への広がりが強いため、開腹に切り替える大きな手術になる可能性があること。
術後に直腸のあった場所近くに再発する可能性が高いこと。
といった説明をCTやMRI画像を見ながら受けました。
術前放射線化学療法
そこでH医師から提案された今後の治療計画は、病変の縮小と微小な転移を消失させてから手術を行う。
そのために術前に2か月間約30回、放射線と抗がん剤による治療を受けてから手術を行い、術後再発を予防するための抗がん剤による補助化学療法を6か月受けるというものでした。
手術までの間、直腸が病変でかなり狭められているため、腸閉塞による緊急手術という事態が起こりうる。そのために、消化のよいものを普段より時間をかけて良く噛んで食べることと、便を固まらせないために酸化マグネシウムを毎食後服用するように注意がありました。
一連の説明を受けた後で、判断を委ねられます。
H医師の説明はゆっくりと、こちらの理解度を確認しながらの丁寧なものだったので、一応内容は理解できました。
治療予定を決める上で、現時点で手術を選んだ場合のQOLの低下とは具体的にどういう可能性があるのか尋ねました。
膀胱など周辺臓器に浸潤しているため、すべて摘出しなければならなくなる可能性がある。
そのため人工肛門による排便に加えて、排尿障害によるストーマも設けることになるため、
QOLの著しい低下となるとのことでした。
また、今回の治療予定は大腸外科が病状を全体チームで検討して出したもので、現時点で最善であると考えるとも。
治療方針の決定
ボクはH医師の提案を受け入れて、術前補助化学療法を選択しました。
悩むことはありませんでした。
今は下手にファイティングポーズをとることより、受け入れることしか出来ないと考えたからだと思います。
H医師は次回の診察として、術前化学療法を担当する消化器内科の予約をとってくれました。
帰路、病気のステージが3Bに留まっていてくれたことを先祖に感謝。
いよいよ検査段階から、根治へ向けた闘病生活のはじまりです。
不思議と闘病生活の不安感はありませんでした。
楽天的だから…?
不安感を感じない自分が不安だったりして…(-_-;
甲状腺超音波検査
2018.9.21
先日担当のH医師からの電話で、急遽受けることになった甲状腺の超音波検査日。
この検査は検査のための制約や準備は不要、しかも苦痛はほぼないとのことなので余裕です。
昼食を済ませ、生理検査室の受付に、予約時刻ぴったりに到着。
超音波検査とは
この検査は可聴範囲外の高い周波数をあてて、反射した音から目的部位の画像を瞬時に作ることが出来、がんなどの病変の有無を調べることが出来るとのことです。
検査室のベッドに仰向けに寝て、首を軽く伸ばすよう指示がありました。
検査技師さんが超音波を通しやすくするためのゼリーを首に塗って、検査スタートです。
検査部位にモニターを見ながら、技師さんが手に持った端末をそっと当てて検査は進行。
端末が温かいのでうっすら眠気をもよおすほど。
検査は20分程で難なく終了しました。
結果は後日とのことなので、今日も近くの格安スーパーで買い出しをして帰宅。
検査が全部、こういう楽なものだとありがたいのですが…。
たぶんいずれそういう時代は来るんでしょうね(^^♪
気晴らし旅
治療のスケジュールの間を利用して旅行に出かけました。
自宅と病院の行き来という変化に乏しい環境下で、病気や治療と向き合い続けていると、やはり煮詰まります。
気分が…。
そこで急遽金銭的な後先を顧みずに、息抜きのため旅を企画しました。
…とは言っても結局節約旅行なのですが(:_;)
行先は今まで夫婦で何度も出かけた信州白馬村。
オカリナとの出会い
実はオカリナとの出会いも白馬村でした♪
このオカリナですが、作者は当時白馬村で製作工房を構えられていた横澤さんという方で、「森の音」というブランド名です。
森の木々や山、川…など自然と調和して溶け合うその音色は、あくまでも優しく円やかに響く癒し系のオカリナで、今でも変わらず夫婦のOnly oneです♪
白馬村に大出の吊り橋という橋のかかった公園があります。
妻とホテルの夕食前に散歩していた時、どこからともなく響いてオカリナの音色。
森に囲まれた公園にあって川面を渡る風のように、静寂を邪魔せずあたりまえのようにそこに響いていたことが感動的ですらありました。
場所柄、きっとこの辺りにオカリナの工房でもあるのかも知れない…
と思った私たちがホテルに帰りインターネットで調べてみたところ、「森の音」がヒットしました。
早速翌日工房に押し掛けたのが、横澤さんとのお付き合いの始まりでした。
以来、毎年白馬村を訪れでは工房にお邪魔し、オカリナの魅力に取りつかれてしまったというわけです。
けれど今は残念ながら横澤さんは引っ越しをされて、白馬村にはいらっしゃいません。
気晴らし旅=夫婦で大切な時間を共有する旅
もう少し足を延ばせばお目にかかれるのですが、今回は夫婦水入らずで過ごしたい…というボクの思いがあったので、それはまた別の機会の楽しみにしたいと思います。
今、ホテルの部屋でこの記事を書いています。
細く開けた窓からは、秋の虫の声。
そして150mほど離れた森に面したホテルの庭で、妻の奏でるオカリナが聞こえています。
あと1時間弱で夕食です。
今夜の晩酌には妻とゆったり語らいながら、大好きな白馬産の「姫川」と「黒菱」という日本酒をいただきます(^^♪
確実にリフレッシュ出来ています☆彡
これは辛かった…下部消化管造影検査 (注腸検査)
2018.9.20
今日は横浜に住む一番下の息子の誕生日。
朝一番にお祝いのLINEを送って一日がスタート。
再びエニマクリン~マグコロールP
今日は検査が終わるまで絶食。
今日の検査は午前中なので道路の渋滞も考慮して、予約時刻の2時間前に出発。
先日と同様に画像診断の受付に問診票と検査同意書を提出。
たいして待つことなく呼ばれ検査室へ。
検査時間は15分程度とのこと。
検査着に着替え、直立したベッド上の検査台へ。
検査台のすぐ脇には、検査技師が使用する操作台が設置されています。
ここから予想外の辛い検査が幕を開けました。
この検査は心づもりが必要
造影剤を注入するチューブを肛門に挿入。
ただ、検査室の横はガラス張りになっていて、隣接する部屋には技師や医師、看護師など複数のスタッフが行き交ったり、こちらを見つめていたり…。
はっきり言って「見世物」状態です。(これはボクの印象です、悪しからず…)
造影剤が注入され、同時に腸を膨らませるための空気も注入されます。
これがお腹が張って苦しい(-_-;
で、注入された造影剤が漏れてくるような感覚がして、非常に落ち着きません。
漏れないように神経を集中してこらえるのですが、検査台が倒れたり、逆立ちのような状態になったり、横を向くよう、俯せになるよう、仰向けに…と指示があり、その都度体を支えるために検査台脇にある手すりを掴んで体を支える必要があります。
すぐ脇にいる検査技師が介助してくれますが、とても漏れないようこらえるのは困難。
おまけに度々注入される空気による張りが辛い。
その間ずっとお尻にはチューブが挿入されたままだし、隣の部屋の窓にカーテンで目隠し…なんてこともないし。
体感的には1時間近く経過しているように思いましたが、なんとか検査は終了。
注入した造影剤は検査終了時にチューブで吸い取ってくれたらしいのですが、チューブを抜いてすぐ検査室内に設置されているトイレに直行。
時計を確認すると検査開始から30分近く経過していました。
服に着替えて待合の妻の姿を目にした途端に、どっと疲労感を感じました。
CTやMRI検査とは一線を画す検査で、出来れば再度受けたくはないです、ハイ。(-_-;
昨日は3食とも大腸検査食「エニマクリン」。今日は検査終了まで絶食。
時刻は12時。
何か腹に入れなければ。
とりあえず消化が良く腹に優しいということで、妻と協議の結果うどんを選択し帰り道にある丸亀製麺で昼食。
残るは明日の超音波検査のみ。
超音波検査は楽な検査で、眠たくなる人もいるらしいです。
ひとまず安心です。
My オカリナ作り
かなり自己流ですが、私たちのオカリナ製作をご紹介させていただきます。
まき窯で焼いています
2年ほど前になりますが、
オカリナと出会い夫婦で練習を重ねるうちに、オリジナルのオカリナを作って演奏したらさぞ楽しかろう…
ということになり、ノリに任せて庭にまき窯を作りました。
製作者としては、まったくの駆け出しですが、回数を重ねるうちに次々と発見があり、それに比例して音質も理想として追い求めている、優しく丸みを帯びたふくよかな響きに近づいてきています。
今では市販のオカリナに混じって、アンサンブルで演奏することも出来るようになりました。
簡単にではありますが、発展途上のオカリナ製作ルポです。
試行錯誤の石膏型
オカリナ製作は妻の担当。
ボクはここまでくれば(?)自慢出来るほどの不器用者で、手先の細かい作業は材料の無駄。まったく不向きなのです。(-_-;
ただ、出来る範囲のお手伝いはしますけれど。
まき窯の次、石膏で型を作ります。
これが試行錯誤、かなり時間を要しました。
オカリナの基音(笛の基本となる音程)は、内部の空洞部分の容量で決まります。
したがって型は重要になります。
オカリナの生命線・歌口
オカリナを作る土は信楽の赤土を選定。
型に詰める土の分量も、そこから削り取る内部の土の分量も、正確に重量を計測して行います。
製作しているオカリナは一般的な12穴の物。
開ける指孔の大きさも含め、そうすることで、ほぼ安定して基音をキープすることが出来ます。
オカリナ製作で最も重要なプロセスが、歌口。
吹口から入った息が歌口に当たる角度、歌口から本体内に入る息をコントロールする歌口の厚み、歌口の広がりetc…….
細かい作業の連続です。
この辺の作業に関しては、見ているだけで充分。
妻には申し訳ないのですが、さらさら挑戦する気は起りません(-_-;
石膏の型からは、ひとつのオカリナを上下半分づつに切断した、半身のオカリナが作られます。
上下それぞれのパーツが完成したら、土塀という方法で一つに接着。
妻は依然、陶芸にはまっていたので、この辺りの作業はお手の物。
ここから季節にもよりますが、約3週間ほど安置して乾燥させます。
乾いたオカリナは、いよいよ焼成前の仕上げに入ります。
チューニングメーターを使って基音のピッチ、各音の音程を調整します。
焼成後は約半音ほど音程が高くなるので、それを想定して調整を施します。
楽器表面をメノウや水晶などを扁平にカットした石でこすって磨き、滑らかに。
そして焼成へ。
まき窯し温度管理が難しい
ここからはボクの出番。
あらかじめ庭の林で切り倒した木や、近くの森で倒れている木を切断したものなどを、サイズを揃えてまき割して乾かしてあります。
まきのサイズは、ホームセンターなどで売られている一般的な「まき」の半分程度。
その方が窯にくべやすく、火の付き方も良いように感じるのでそうしています。
窯に火をおこします。
蓋は開けたままで、窯の内部が約200度ほどになったころ、窯の内部にオカリナを並べます。
蓋は開けたまま、徐々に加熱…。
30分程したら蓋を閉じ、まきを補給して内部の温度を上げます。
およそ800度で約4時間。
まきの投入口に蓋をして、そのまま翌日まで24時間かけて冷ましていきます。
あまりすぐに取り出したり急に冷まそうとすると、温度差でオカリナは割れてしまいます。
こなごなに砕けたこともありました。
ゆっくり冷却
翌日窯から取り出したオカリナは、内部の煤を払いよく拭きます。
それから約3日室内で常温下に置きます。
いよいよ最終工程、音程の微調整を行いめでたく可愛い赤ん坊の完成です。
担当医からの電話
2018.9.19
MRI検査を終え病院からの帰路、携帯電話に病院から連絡が。
忘れ物でもしたかな?
と出てみると受付からとかではなく、大腸外科のH医師。
緊張が走ります。
先日のCT検査で甲状腺に気になる部分があるので、一応超音波検査を注腸検査の翌日に予約を入れておいたので受けるようにとの内容でした。
一気にドカーンと叩き落された感じ。悪い方向にばかり思考が暴走して不安が募ります。
運転する妻に告げると
何週間か前から食事の時に、飲み込みにくそうにしてたから気になってたんだ。
なんだってー!
ですよ。
自分ではまったく意識になかったことだったのですが、H医師からの電話が一層不吉なものに感じて沈みました。
ともかく、明日が注腸検査。
で、明後日が甲状腺の超音波検査ということになりました(-_-;)
今日は朝から再びの大腸検査食。
帰宅後は、また悪夢のマグコロールPを1800ml飲んでトイレに通わなくてはなりません。
なんだか辛いなぁ…
MRI検査(造影剤使用)
2018.9.19
先日のCT検査に続き、MRI検査の日。
今日も検査は夕方の予約なので、あわただしい時間を過ごすことなく病院へ。
画像診断の受付に問診票と検査同意書を提出して順番を待ちます。
看護師さんから問診票の内容の確認と、検査の説明を受けます。
検査にはCT検査と同様に造影剤を使用すること、腸の動きを止める弛緩剤を使用すること、検査後の車の運転は控えること、水分を多めに飲んで造影剤の早い排泄を促すこと、検査時防音のためのヘッドセットをしようするが、それでもかなり大きな音を感じるので、具合が悪くなったときは速やかに伝えること…などでした。
大きな音って…どんな…?
検査自体は楽な検査ですが…
検査着に着替え、検査室へ。
腕に造影剤や腸の弛緩剤を注射するための、針を静脈にセットして検査台へ。
仰向けに横になり、骨盤部位に板状のものを当て、ベルトでキツめに締めます。
「大きな音」の説明が再度あり、ヘッドセットを装着。
ヘッドセットからゆったりしたクラシック音楽が聞こえる中、検査が始まりました。
検査台が筒状の検査機に覆われると、狭いのでかなり圧迫感を感じます。
「動かないでください。検査には30秒かかります。」
というアナウンスが聞こえたあと、周囲はガガガガーというものすごく大きな音に満たされます。
ヘッドセットから流れる音楽なんて、周囲の騒音に掻き消されてまったく聞こえません。
…この音楽って、意味あるのかなぁ?
って感じ。
30秒ほどすると騒音は止み、静寂に包まれます。
「楽にしてください。」
とのアナウンス。
ホッとします(^^♪
優雅な音楽も蘇って、束の間の休息の時。
その後、造影剤や弛緩剤を注射しつつ、この工程が数回繰り返されました。
毎回の検査時間はまちまちで、短いときは20秒程度から、一番長かったのは2分40秒まで。
長いと厳しいですね。
狭苦しさと騒音で、息苦しさを覚えました。
こうしてめでたく検査は終了。
所要時間は20分程でした。
腸の動きを止める弛緩剤の影響で、若干足元がふらつきます。
妻に帰路の運転を頼んでまっすぐ帰宅。
残す検査はあと一つ。注腸検査のみ。
とりあえずは、もうひと頑張(^^)/
CT検査(造影剤使用)の日
2018.9.18
検査は夕方からなので自宅で軽めの昼食をとった後、水分以外はNG。
予定されている検査部位は胸部から骨盤まで。
検査予約時刻の約1時間前に腎機能を見るため採血をする必要があるものの、検査前3時間は絶食という以外特に規制はないので、帰りに病院近くの安いスーパーで買足す食材のメモを持って妻と病院へ。
採血後、画像診断の受付に検査同意書と記入を済ませた問診表を提出し、順番を待つこと30分程度。
番号で呼ばれ、看護師さんから提出した問診表に関する内容の確認があり、検査に使用する造影剤に関する説明を受ける。
造影剤を注射すると、一時的に体が火照ること、検査後は造影剤の速やかな排泄を促すために水分をとることを心掛けることなどの説明がありました。
ズボンにファスナーがついていたため検査着に着替えるよう言われ、待つこと数分で検査開始。
CTの検査台に仰向けに寝て両腕を頭の上にあげた姿勢を保ちます。検査台が首の位置までCTの本体方向にスライドし、「息を大きく吸って…止めてください」というマシンのアナウンスに従い撮影開始です。
数回繰り返した後看護師さんが入室して、腕から造影剤を注射。
確かに造影剤を注射した直後、体の内部が熱くなった感覚を覚えました。
造影剤が回るまで(?)数分のインターバルの後また同様な撮影を行い、検査は10分ほどで終了。
辛いこともなく、楽な検査でした。
晩酌
2018.25
終業時刻になるとボクはたいてい真っ直ぐ家を目指したから、帰宅時刻はほぼ一定。
夕方仕事から帰ると風呂に入る。
それが合図のように妻は食卓の準備を始める。
箸や取り皿が定いつもの位置にセットされ、フライパンや鍋に最終的な火が入る。
風呂からあがり部屋着に着替えリビングに入ったボクは、食器棚から妻と自分の銅製のビールグラスを取り出し食卓に運ぶ。
テレビをつける。たいていは民法の夕方のニュース系番組。
妻が料理を運ぶ。
ボクは冷蔵庫にビールを取りに行く。
妻が「よいしょ…」と言って席に着く。
ボクはタップを開けたビール缶を持ち上げる。
「はい」と言って妻はグラスに手を添える。
次に自分のグラスにビールを満たす。
「いただきま~す」と声を合わせグラスを合わせる…。
一日のうちで、かなり(?) いや、たぶん一番幸せな瞬間。
ホッと一息。呼吸が楽になる。住み慣れた部屋の空気が美味い。
稼ぎが悪い夫を持ったために、並ぶ料理は決して豪華ではないが、ボクの好きなものが多く、稼ぎが悪い夫とってはいつもご馳走。
怒るかもしれないけれど、妻はたぶんどちらかというと不器用。
だから何をするにもテンポが優雅(^^;。
けれど何事にもひたむき、大真面目。とりあえず本気で一所懸命なのです。
一途(?)。…そう…なのかも知れない。…飽きるまでは(^^
その妻が今回の病気に関しての反応は驚くほど早く、たぶん正確なのです。
少しでも悲観的な話をしようものなら、即座にポジティブな情報や笑いを誘う手段でボクを元気づけようとしてくれる。
その日も貯金がほとんどない浪費家で稼ぎが悪い夫は、治療費の先行き不安から、今の体調でも出来そうなアルバイトを探してみようと思っていることを漏らした。
がん保険に加入していない我が家にとって、これからかかる治療費の負担は甚大だから。
「心配しないで、私がなんとかするから…。今は治して元気になることだけを考えていればいいの…。ダーリン(付き合うようになって以来、ボクはそう呼ばれている)になにかあったら困る。…困るし嫌だ。やっとこれから二人の時間をゆっくり過ごそうと思っているのに。生活費から少しづつ貯金していたのがあるから。それがなくなったら、私が働いていた頃の貯金が少しあるから。それがなくなったら、親に頼むから…。だから心配しないで。その体で働くとか無責任なこと言わないで!。」
そんな感じだったと思う。
矢継ぎ早に…。
で、ボクは何も言えなくなり、俯くしかなかった。
申し訳なかった。
涙が溢れて止められない。
暖かい涙だった。
妻も泣いていた。
日本酒に切り替えて、いつもより少し長めの晩酌。
静かな夜でした。
妻を大切にすると心に誓った夜でした。
下部直腸がんとの診断
2018.8.23
先日の内視鏡検査の結果説明の日、妻と病院へ。
生体検査結果
診察室に呼ばれた時には、すでに内視鏡外来I医師の机上、コンピュータの画面には内視鏡で撮影した画像が映し出されていました。
生体検査の結果、がんであることが告げられました。
肛門の上1.5cm、下部直腸がんという診断結果です。
重々しくはなくかなりサラッとした口調だったのと、完全に覚悟はしていたので、あっけらかん(?)としたというか、ショックはありませんでした。
むしろ病気がはっきりしたことで、気持ちの整理が一気についたように思います。
大きさがほぼ直腸を塞ぐほどで腸閉塞の危険があり、大腸外科的な早急な対応が必要であること。
患部からは出血が見られたので、検査の際内視鏡的止血処理を施したこと。
検査の際に切除した5つのポリープからも、同様のがん組織が検出されたこと。
よって、本日I医師の診察の後、大腸外科H医師の予約をとっておいたので、そちらにまわるようにとのことでした。
一方的ではなく大変わかりやすい丁寧な説明で、現状を良く理解することができました。
診察室を出た後、妻がポツリと一言。もっと早くわかっていたはずなのに…と。
申し訳ないの一言です。
そして大腸外科へ
大腸外科のH医師は、明るく元気の良いしゃべり方が好印象の、30代後半から40代ぐらい。
触診を終え、内視鏡画像を見ながら今後の予定の詳しい説明がありました。
H医師の説明もこちらの理解度を推し量りながら丁寧で分かりやすく、安心感を感じました。
根治には手術してすべて切除するしかないこと。
手術をするためには、病気の広がりを正確に把握しなければならないので、いくつかの検査が必要なこと。
CT(造影剤使用) 、MRI(造影剤使用) 、注腸検査
手術の際の全身麻酔に対応できるかどうかの検査も必要なこと。
血液検査、心電図、超音波、呼吸機能検査
また現時点で直腸が塞がりかけているので、便を水状にして詰まらないようにするため酸化マグネシウムを当面の日数分出しておくので、毎食後忘れずに服用すること。
CT、MRI、注腸検査に関してはその場で予約をとってくれました。
その他の検査を診察後順番に受けてその日は帰宅です。
幸い血液検査、心電図、超音波、呼吸機能検査、どれをとっても苦しい検査はありません。しいて上げれば呼吸機能検査が、吸い込んだ息を思い切りすべて吐き切る…という、要領を得るまでがちょっとヘビーだったかな?。
次回はCT。
ただし、内視鏡検査のような前日からの食事制限や下剤使用などはなく、検査前3時間は絶食。でも水分はOKという楽なもの。説明を聞いて安堵し帰宅。
さあ、いよいよがんとの闘いの始まりです。気分が引き締まります。
でも不思議と不安はありませんでした。
担当医師の前向きで丁寧な説明から、信頼感を抱けたことが大きかったと思います。
とりあえず治すこと!。
その日から僕たち家族の全てになりました。
内視鏡的大腸ポリープ摘除術 その後
2018.8.20
術後の制約
大腸内視鏡検査の腹積もりだったのですが、内視鏡手術受けることになり、その後の一週間の生活はいろいろと制約が出来ました。
切除部位は腫瘍になっているようで、それが治るまでに約1か月を要するためです。
何よりもがっかりしたのが、一日の締めに楽しみな晩酌の禁止。
前もって1か月近く禁酒だとわかっていれば心づもりも多少は出来るでしょうが、突然の変更だったため、新しく発売されたビールのような飲み物を買ったばかりで、まだ味見もしていません(;_:)。
1週間は出血や合併症の危険があるため、1時間ほどで来院できる半径の行動範囲を求められました。
検査後に妻と息抜きで信州に旅する計画だったので、がっかりです。
今回の結果を踏まえての次回の診察日以降は、治療のスケジュールが組まれることになると思うので、旅行を日延べするにも予定が立てられません。
食事は消化がよく、刺激のすくないもの。
事務仕事程度のごく軽い作業以外は控える。
など…
退職~傷病手当金の申請へ
仕事が体を動かすことが多い職種だったため、有給休暇をとって検査や治療にあてていました。しかし今年は何度か体調が優れず有給を使っていたのと、代わりの人材がいないことには職場が不便なことになるのが目に見えていたので、8月一杯で依願退職させてもらうことになりました。
来月からは傷病手当金を申請して、生活や治療の足しにと思っています。
職場の事務の方々が親切で、代わりに傷病手当金の申請書類を整えて申請してくれていたので、大変助かりました。感謝です。
がん保険にも加入していませんでした。
まさかまさかで…。
がん保険、保険料が安い早いうちに加入しておけばよかったと反省しきりの昨今です。
先行き大丈夫なの?
ホントに切実な疑問です(^^;